好きと掟の間に



「それ俺の気持ち。」



何が何だか分かっていないあたしに

和広君は顔を赤らめながらそう言った。




「…俺じゃだめ?」



「で、でも

東高の陸上部って…」



「分かってる。

うまく隠し通せばいい。」









あたしは

黙って頷いた。




『付き合って下さい。』


『はい。』





言葉がそれを


表した。



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