好きと掟の間に


あたしは簡単に着替えをし、

靴を履いて勢いよく家を飛び出した。



お母さんは外出中。



だからあたしには

「こんな時間にどこに行くの?!」

って聞いてくれる人もいない。




あたしは誰かに抱き付きたかった。


誰かに頭を撫でて欲しかった。


誰かに必要だと言って欲しかった。


誰かに大好きと言って欲しかった。







こんなに切なく悲しい気持ちの時に

家に1人なんて

耐えられないから…





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