好きと掟の間に


日曜日の朝だけは、

お母さんはすぐ仕事に行くものの

家族が揃って朝ご飯を食べられる。




そんな貴重な時間に罵声浴びせないでよ…


2人のやり取りを横目に、
あたしは味噌汁をすすった。





「お金は渡しとくから、
たまには自分で行きなさいね!」


そう言ってお母さんは玄関へ向かった。



「行ってらっしゃーい。」


2人でそう言って、

お母さんを見送った。





最近、何気に家族仲が良い気はする。


お母さんが彼氏さんと別れて早1ヶ月。



お母さんはすっかりキャリアウーマンになった。


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