好きと掟の間に
…と、そんな話にばかり気を取られていたから…
「うわっとっと!」
「きゃっ!」
自転車が大きくぐらついた。
「もう、運転に集中してよ!」
背中をバシッと叩かれた。
「はいはい。
てか、テニス部?」
これはどうしようもなく気になる話。
「…うん、スッゴくかっこいいの!」
…たっはー
何か某アニメみたいだな。
妹は決して惚れないタイプではなかった。
惚れる相手が違うだけだ。
その相手は
芸能人!
専らのイケメン好きだった。
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