好きと掟の間に


そんな妹も男の子をを好きになったか…

と、つい親心のようにしみじみと感じてしまった。




すると妹は、

ふと思い付いたようにあたしに問い掛けた。




「姉ちゃんは好きな人いないの?」


「え…」


「もう元彼と別れてしばらく経つんだから、

好きな人くらい出来たでしょ?



…それともまだ元彼が忘れられないとか?」


妹が背後から意地悪そうに囁いた。





「ば、ばか!

元彼のことはとっくに忘れてるよ!」





うー


これは言うべきか

言わざるべきか…




.
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