好きと掟の間に


驚いてかずちゃんを見ると
かなり恥ずかしそうにしているのが分かった。


「…ごめんカナ、
バスで先帰っててくれる?」


「えーマジなのー?!

んもー今度何か奢ってよ!」


そう言うと妹は
あたし達に背を向けて走っていってしまった。



口ではあんな風に言うけど、
やっぱり優しいあたしの妹だ…



あたしはまた
妹との絆が深まる気がした。



ありがとう、カナ。



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