好きと掟の間に
夏の夜の河川敷は
どこか涼しげな風が吹いている。
まぁ鉄橋の上を通過する電車のうるさい音はあるけれど…
しばらく歩いていたあたし達は
ふと足を止めた。
「…ここで少し話しようか。」
その川は別にキレイでは無いけれど
今晩は特別キレイに見えた。
でも
もう8:30近くなだけに
人は見当たらない。
「今日は楽しかったね。
まさかカズちゃんに逢うなんて思いもしなかったけど…」
若干照れ笑いしながら口を先に開いたのはあたしだった。
「んーでもよかったんじゃない?
カナちゃんとも仲良くなれたし。」
「まぁ確かにね。」
あたしは笑いながら
ふとある疑問を思いついた。
でも…
これは聞いても大丈夫なことなのかな…
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