好きと掟の間に


「言わないつもりでいた…」

「何を…?」


「…いつから好きだったとか…」


「…え?

高校に入ってまだ半年も経ってないのに…?」


はぁーっと
カズちゃんはため息をついた。


「違う。」


「え?」


「てかもう分かるだろ。」

「いや分かんないし。」


「てか分かれ!
今めちゃくちゃ恥ずかしいんだからな!」


暗い中だから分からなかったけど

どうやらカズちゃんの顔は真っ赤なようだ。


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