年上の旦那様は若奥様にメロメロです!!
お茶を飲み、待つこと少し。
 しっかりしたビロードを敷いたトレーの中に、いろんなお飾りが置かれている。

 髪飾りにティアラ、耳飾りに、首飾り。
 そのどれも美しく、繊細な作りだと感じる。
 石はシャルロッテの瞳の色と俺の瞳の色と二種類そろえられていた。

 どの飾りも可愛らしく美しい。
 希望したものに近いものが出てきたことに満足しつつ、隣で同じくお飾りを見るシャルロッテの様子を伺う。

 彼女は詰めていた息を、ほうっと軽く吐き出した。
 その様子から、この中に気に入るものがありそうでホッとする。

 「シャルロッテ、気に入るものはあるかな? 君の瞳も美しいが、俺はこっちも似合うと思う」

 そう言って俺がさした先は紺碧の宝石の飾られた耳飾り。

 とても美しく、雫型の石が動くたびにきらめくような作りをしている。
 エゴのようだが、俺の持つ色をまとってほしいという男心である。

 彼女の綺麗な銀髪にも似合いそうなのもあり、自然と耳飾りに目が引き寄せられたので勧めてしまった。

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