年上の旦那様は若奥様にメロメロです!!
「そうだったのか、犬が好きならここでも迎えてはどうだろうか? 家の庭ならどんな犬でも過ごすことが出来ると思うのだが、どうだろうか?」
そう、思いつきで提案した言葉にシャルロッテは大きな目を更に大きく開き、その後とても嬉しそうに微笑んだ。
「家の子はもう、寿命でしたので納得しているのです。でも、こちらでも犬を飼って良いのでしたら嬉しいです。幼い頃から、犬は一緒だったので」
微笑むシャルロッテはとても可愛らしく、ハルバートは早急に公爵邸に犬を飼育することを決めたのだった。
帰りの馬車ではどんな犬がいいかをシャルロッテと話しつつ、穏やかに初めてのデートを終えた。
ハルバートはその後かなりの短期間で、犬を飼う知り合いの貴族に声を掛けて三日後には可愛らしい、シャルロッテも飼っていた牧羊犬の子犬を譲り受けてきたのだった。
それは、なんと宰相閣下の家産まれと聞いてシャルロッテは驚きつつも、可愛い子犬を迎えて楽しそうに庭で子犬と戯れるようになった。
ここに来て、本来の笑みを浮かべてくれるようになったであろうシャルロッテに公爵家の主人も、使用人たちも大変喜ばしく見守るのだった。