君だけが私の星だから
第1章 ~ 新しい世界 ~
…
ジリジリジリーッ
目覚ましの音に起こされる朝
時刻は6:30。
「よし、寝坊しなかった」
朝ご飯はコーンフレーク。
(これ絶対お腹空く…)
歯を磨いて顔を洗う。
その後制服に着替えて、スカートはバレない程度に一折りして短くする。
腰まである長くて艶のある黒髪を高い位置で結ぶ。
前髪は今流行りのシースルー。
透明なのに塗ったら血色感が出るって噂の可愛いリップを塗る。
「よし、大丈夫。今日の私ちょーいい感じ」
…
新学期
桜がヒラヒラと舞い落ちる
沢山の声が嫌でも耳に入ってくる
「友達と離れたらどうしよう?」
「仲良い子が誰もいなかったらどうしよう?」
笑い声と不安そうな声が交互する
実質、私は後者側。
そう、今日はクラス替えの日なのだ。
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