トップリーガーの恋②~おまえの未来にトライする~
ロッカーで着替えを済ませ、病棟へ。

ちょうど、日勤だった理桜に出くわした。

「澪さん!おめでとうございます!!」と満面の笑顔で言われた。

今の澪に取って、その笑顔が何よりのお祝いだ。

「理桜ちゃん、ありがとう。病院に何か被害はない?」

「被害ですか?特には…。皆、凄く喜んで祝福してくれてますよ!何なら、早く澪さんに色々聞きたくてウズウズしてると思います!」

澪は、ホッとした。迷惑を掛けてるんじゃないかとずっと不安だった。
湊斗に心配を掛けまいと普通にしていたが、朝のテレビの報道を見て、心配していたのだ。

理桜と喋りながら、ナースステーションまでやってきた澪。

澪の姿を見た同僚達が声を合わせ、
「「「おめでとう~」」」と花束まで用意してくれていた。

花束を受け取った澪は、涙が溢れる。

湊斗と付き合う様になって、人と必要以上関わらなかった澪が、少しずつ皆と打ち解け雰囲気も柔らかくなり、目立たなくするための眼鏡も止めていた。



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