トップリーガーの恋②～おまえの未来にトライする～

そして、師長から呼ばれる。

「本城さん」

「はい」

そして、連れて行かれる個室。

「聞いたわ。結婚おめでとう」

「ありがとうございます」

「凄くおめでたい事なんだけど、朝から病院への問合せが何件かあったらしいの。今の所、業務に差し支える程ではないけれど、受付や電話対応した子達から苦情があったようなの。殆どは、嫉妬心からもあるみたいだから様子をみる事で落ち着いたんだけど、病院内でも気をつけてね。あと、名前は当分旧姓で働いた方が患者さんにも余計な詮索をされないと思うの」

「色々ご迷惑をお掛けしてすみません」

「この病棟の仲間達も上の人達も、貴方の働きぶりには評価しているの。当分、大変な事もあると思うけど、今まで通り頑張ってね。貴方は、何も悪いことはしていないし、寧ろおめでたい事なんだから、堂々としてなさいね」

「ありがとうございます」