トップリーガーの恋②～おまえの未来にトライする～

「それでは、質問を順番に」との声にあちらこちらで、手が上がる。

指名された記者は、自分の会社名と名前を名乗り質問していく。
「このタイミングで結婚をされたのは何故ですか？」

「彼女とは、結婚を見据えて真剣にお付き合いをしてきました。僕には、彼女しかいないと出会った頃から気持ちは変わりません。日本代表候補に選ばれたら発表の日に入籍をしようと決めていました。今回、発表でメンバーに選ばれましたので、その日帰ってから彼女にプロポーズし、驚いてる彼女に婚姻届を書いてもらい、そのまま書類を提出しに行きました」

「じゃあ、奥様は知らなかったのですか？」

「はい。僕の中で決めて用意していただけなので、もし断られたらどうしようと、正直代表候補発表よりハラハラしました」
ここで、会場は笑いに包まれる。