トップリーガーの恋②~おまえの未来にトライする~
「澪、露天風呂に入ろうか」

「別々じゃなくて?」

「そう。一緒に」

「恥ずかしい…。まずは大浴場に行かない?湊斗は部屋で入ってくれてもいいよ!」

「え~じゃあ、まずは大浴場に行くから、後で一緒に入ろうな」

「…。わかった」

ふたりは、手をつなぎ離れを出て、本館に向かう。

宿泊のチェックイン時間になったのか、本館はさっきより人が多い。

あっという間に、湊斗は気づかれてしまう。

「福田選手じゃない?」とあちらこちらから聞こえる。

「湊斗は有名人だったね。部屋で入ったら良かったね…。」

「澪、俺は澪と普通の生活がしたい。確かに、顔が知られてる分、見られて居心地が悪い事もあるかもしれない。だけど、俺は澪といる時は、ラガーマンじゃなくひとりの男だから」

「うん!湊斗ありがとう」

さっきまで、湊斗を見て騒いでいた人達も湊斗と澪のラブラブな雰囲気を見て、声を掛けるのを止めたのだった。




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