矛盾
それからは会うたびに彼は私にキスをした。
彼はそれ以上も求めてきたが、私はそれを拒んだ。

これ以上先には進んではいけない・・・
そう思ったから、私は拒んだ。


日が経つにつれ、私はだんだんと彼に惹かれていった。
彼のことが好きになった。

そして私は彼と始めてセックスをした。


初めて体を交わせた。
何してんだろう・・・・後悔が襲ってきた。
でも、彼が好きだから・・・・彼のぬくもりを感じれたことは嬉しかった。


彼は会うたびに私を求めてきた。
私を必要としてくれていることが嬉しかった。
でも同時に悲しかった。

「今、恋人を作る気はないから・・」
彼はそう言った。

この先、抱かれ続けても『恋人』にはなれない。
だけど、彼のそばにいられるなら、都合のいい存在として扱われていても幸せだった。
彼のぬくもりが嬉しかった。



初めてセックスをしてから1年が過ぎた。
今もかわらず『都合のいい女』として、私は彼と交わっている。

最近では、外へ遊びに出てくれることもなくなった。
彼の家に呼ばれて行き、セックスをして帰るだけ・・・。
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表紙・目次

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