夜の隙間のガードレール



思い切り外してやろうと意気込んだ。


どうでも良くなった。


だけど、それじゃあだめ。


私は自分で選んでる。


自分で望んで優等生を演じてる。


自分で望んで妹を努めてる。




「詩花ー、はやく来な」




ああ呼吸が苦しい。


明日が来るから。


あなたの笑顔が、外すことを許してくれないから。


私の主観?


それだってどうでもいい。


自己満足とか矛盾とか陶酔とか、そういうのは、中途半端に放っておいて。


すきです。




「一緒に怒られてください」

「えええー、」




すきだった。


だから明日からはもっと頑張る。




「可愛い妹のお願いです」

「…それ言われるとしかたないって思うんだけど、単純?」




だって私、優等生で。


苦しんでいてもそれしか知らないから。




「単純すぎますよ」

「あっ、笑うなよー詩花」




今夜。


あとすこしだけ泣こうとおもう。


星が勝手に流れた気がした。







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