その瞳に映るのは
「お前、三島が好きなんだろ?だったらさっさと付き合えばいいじゃねぇか。」
……それが出来るなら悩んでねぇよ。
「お前に関係ねぇだろ。」
「大アリだよ。お前と三島が付き合えばめでたしめでたし。それで渡辺はフラレてざまあみろだ。」
楽しそうに口角を上げた王子の顔を見て唖然とした。
そうだ。王子はこういう奴だった。
言葉通りの奴。
俺が三島と付き合えばめでたし。
それで渡辺はざまあみろ。
王子は中学の時から何故か渡辺の事が気に入らないらしい。
理由はどうあれ、俺も似たようなものだから自然とこいつとウマが合っていた。
「……付き合えるならすぐにでも付き合うよ。」
出来るもんならそうしたい。