その瞳に映るのは


誠のおかげ?で三島と目が合っても逸らされる事がなくなった。

目が合うと可愛く微笑んでくれるようになった。

それで満足してるわけじゃないが話しかけると言っておきながら未だに会話が出来ないでいた。



王子はそんな俺に闘争心を宿した。


『渡辺が動く』



前の俺ならそう言われても静観してたかもしれない。



渡辺が三島を気にしているのを分かってたくせに一年間も見てるだけだった。



渡辺が動いてからじゃ遅いんだ。

渡辺はそこらの野郎共と同じじゃない。



三島に好きな男がいても、いなくても、きっと渡辺は動く。



渡辺クラスのイケメンに告白されたら普通の女ならすぐ首を縦に振るだろう。



他の女子ならそんなのは気にも留めないが、三島だけは別だ。

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