その瞳に映るのは
「あははははっっ!なんだよお前っ。
それって前によく俺に言ってたやつかよっ!懐かしいなー。」
「うるせぇよっ!黙れハゲ!」
「ハゲてねぇよっ!
ってか雅人、マジでそんな理由?
中学の時、俺に身長抜かれた頃によく言ってたけど…。」
「えー?じゃあ俺もそんな理由?ってか、今の成瀬は余裕で男子平均を上回ってるだろ?言う程低くねぇのに…なんか別の」
「うるせぇなっ。何だっていいだろ?別に何とも思ってねぇよ。話しかけたきゃ勝手に話せばいいだろっ。」
「………ふ〜ん。
じゃあ遠慮なく。成瀬ってさ……」
それが始まりだったと思う。
それからは渡辺くんが何度も成瀬くんに話しかけてたからか、冬休み前には渡辺くんと成瀬くん、宮野くんの3人が常に一緒に行動するようになっていた。