その瞳に映るのは
意外だったのは三島の父親が俺の顔を知っていた事だった。
中学の学校行事で何度か学校に来たとき、よく俺を見かけたらしくて覚えていたようだ。
ずっと同じクラス、というのは言ってないが三島と話せなくなって無駄に過ごしてたと思った時期も無駄ではなかった気がして気分が良くなった。
そんな楽しい雰囲気を味わえた三島の親の喫茶店がすぐに気に入った。
何かと煩い顔も知らない同級生に会うことも無い、特別なこの空間では俺も三島も中1に戻ったように色々話しが出来た。
あと数日後の修学旅行のことや、松田や誠のこと、明日の授業のこと。
楽しそうな三島の笑顔をずっと見ていられる特別な時間。
そんな時間は本当にあっと言う間だった。