その瞳に映るのは


「良かった。それじゃ明日用意しておくね。」


照れくさそうに はにかむ三島が可愛い。



「分かった。俺も部活終わったら速攻でで………あ、そうだ、三島、メールしてもいい?」


手にしていたスマホに気付いて咄嗟に思いついた。


「メール?」


「ほら、班のグループチャット。あれで三島に連絡出来るから。…あ、もちろんグループじゃなく、三島にしかメールしないから。
部活終わったらメールしていい?」


「あ、そっか。うん、分かった。それなら早く用意出来るね。」



電話でなく、なんてこと無い一言でも三島と話したくてメールすると言い出した。



いつでも気楽にメール出来る関係。



それを三島はどう思ったかわからないが、確かなのは目の前の三島が笑顔で頬を赤く染めている事実だけ。




その笑顔が俺だけに向けられているのなら……。


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