その瞳に映るのは
「……分かった。」
……え?
「でもごめん。」
……だよな……。
「あ、あの、お父さん以外の男の人に呼ばれたことなくて…全然慣れてないんだ…。
それでも成瀬くんが嫌じゃないなら…。」
………ん?
「………。」
………え?
俺が嫌じゃないなら??
それって、OKってこと??
「……紗夏?いいの?」
俺が名前を呼ぶと俯向いたままビクッとしたけど頭を縦に振ってくれた。
ダメだ。こんなの無理だろ。
まるで彼氏になれた気分で紗夏に手をのばす。