その瞳に映るのは
「で、お前はなんでずっと俺を待ってたんだよ。」
部屋着に着替えてリビングに戻って飯を食べ始めた。
「それはお前の部屋に行ってから話す。」
既に食い終わった誠はソファでアイスを食いながらTVを見始めた。
ここはお前の家かっ?
普段以上に寛ぐ誠になんとなく話の予想がついた。
まぁ、俺が巻き込んだようなものだからな。
「誠。俺、今日の帰りに王子に言われたわ。」
「王子?なんて?」
「渡辺は動くぞ。って。」
「………お前、そんなに王子と親しかったっけ?」
TVを見たまま誠が呟いた。
流石にうちの親がいるからか紗夏のことは言わないだろう。
「さぁな。でも俺は分かりやすいみたいだな。」
俺も飯を食いながら話しを続けた。