その瞳に映るのは


美優ちゃんともこんな話したことないのに宮野くんとこんな話するようになるなんて。


「あの……。」



どうしよう。

聞いても平気かな?

ダメかな?



「あのね……今井さんってまだ成」

「三島さん。」



思いきって宮野くんに今井さんの事を聞こうとした時だった。

どこかで見かけたことがある女子が3人近付いてきて私を呼んだ。


「はい?」


反射的に返事した。



「ちょっと渡辺くんに頼まれてさ、三島さんを呼んで来るように言われたの。」

「……渡辺くんに?」

「そう。話があるみたいだから来てくれる?」

「うん…。」



教室ではしずらい話なのかな?

他のクラスの女子に頼むような話?



「渡辺の取り巻きがなんで三島」
「あんたには関係ないでしょ。」


宮野くんが声をかけようとしたから気付いた。


彼女らは渡辺くんによく話かけてた女子だ。

< 162 / 370 >

この作品をシェア

pagetop