その瞳に映るのは
「渡辺くんの好きな子?ごめん、それは聞いたことないから知らないよ。」
「あんた、私のことバカにしてんのっ?」
「あはははっっ!」
彼女らと口論中にいきなり廊下で男子の笑い声がした。
びっくりして振り向くとドアを開けて入ってきたのは長身の男子。
笑いを堪えながら入ってきた男子は私の横に立って話だした。
「神谷、もう何聞いてもこれ以上意味がないだろ?本人は全然分かってないんだから。」
「……なんで高田が出てくんのよっ。あんたには関係ないでしょっ!」
……高田くん?
どこかで聞いた気がするけど……。