その瞳に映るのは
「渡辺とは関係ないけど、俺は三島さんと関係あるんだよ。」
「はあ?なんであんたがこんな子と?」
え?私と?
なんの関係?それとも嘘?
気になった私は隣りの男子を見上げた。
成瀬くんより背が高い高田くん。
顔を見てもやっぱりわからないや。
爽やかな雰囲気と彫りの深い顔が目立つ存在だと物語ってはいるけど、私は初めて会う男子。
「あの、私とは初めまして、だよね?」
やっぱり嘘ついてくれただけかと思って声をかけてみた。
「ああ、直接話すのは初めましてだね。
俺の事わかる?」
爽やかに声をかけられたけど初対面の彼の事など知るわけもなくて首を横に振る。