その瞳に映るのは



「…予想通りの表情だな。」

「ああ。さすがに俺らがいたら焦るだろ。クッ、すげぇ間抜け面。」



高田くんと王子くんが渡辺くんの方を見て楽しそう話してた。



……二人は渡辺くんのことを笑ってるの?



私を心配して探してくれた渡辺くんなのに何で笑うのかが分からなかった。




そんな事を考えていた時。





「紗夏っ!」




呼ばれた声を聞いた瞬間顔を上げて左側の階段を見つめた。




そこには慌てて階段を降りる成瀬くんが見えた。



すぐに階段を降りてきた成瀬くんが私に向かって来た。





と思った瞬間には抱きしめられていた。






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