その瞳に映るのは


「今までで一番ラクだよ。成瀬の話しかけるなオーラのおかげで煩い奴らが来なくなったからな。それに隣りには癒やしの三島さんがいるからね。」

「それ、お前がラクな分、三島と雅人が疲れるだけだろ。ってか三島、それ食べないの?俺のクリームパンと交換しねえ?」

「え?」

急に宮野くんに話を振られて戸惑う。

宮野くんの視線はほとんど食べていないお弁当に向いていた。



「誰があんたなんかに。」
「お前に譲るなら俺が交換する。」

美優ちゃんと渡辺くんが先に断ってくれたけど…。


「…ほとんど食べてないけど食べかけだよ?いいの?」

口が勝手に動いていた。


「え?マジで?全然OK!ラッキー!」

「はあ??」
「マジで?じゃあ俺が半分食う。」


美優ちゃん、渡辺くん、断ってくれたのにごめん。


宮野くんに「はい」クリームパンを渡されたので私もお弁当を渡した。



「ありがとう。一度でいいから購買のクリームパン食べてみたかったんだ。」

いつも混んでる購買は買うことすら出来ないし、クリームパンは人気があってすぐ完売すると聞いてからずっと気になってた。


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