その瞳に映るのは


「…ごめん。今度からは気をつけるから。」



そう言うと成瀬くんは手を離してくれた。



「ピザありがとう。いただきます。」



手を合わせて食べ始めた成瀬くんを見てから私はいつもの仕事に取りかかった。


時折、お父さんが成瀬くんと話をする。


他のお客様ならなんて事のない光景も成瀬くんだと違って見える光景。



やっぱり重症だな。




成瀬くんへの自分の思いに自嘲の笑みを浮かべた。


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