その瞳に映るのは
美優ちゃん、さっき交換しなくていいと言ってなかった?
でも隣りが美優ちゃんだと嬉しいから口を挟まずに静観する。
「え?俺の隣は三島なの?だったら交渉決裂。お前の前に座ったら背中に落書きされそうだしな。」
交渉決裂…?
という事は私の隣りは渡辺くんなのっ!?
若干青ざめて二人の様子を見ていたら渡辺くんと目が合って軽く微笑まれた。
「……あれ?でもあんたさっき番号引いたとき一番後ろ!って騒いでなかった?」
「あー、12だったけど田中とメロンパン5個付きで交換した。」
人気の一番後ろの席をあっさりと交換するほどメロンパンが好きなのかな?
意外と甘党なのか。
「そんなんでいいなら私もメロンパ」
「もう交換受付終了。お前の前に座りたくねぇよ。三島さん、隣よろしくな。」
「あ、うん。よろしく渡辺くん。」