その瞳に映るのは
「お前はサッカー部代表なんだから頑張れよっ!バスケ部とテニス部なんかに負けんじゃねぇよっ!」
バシッ!
背中に意味不明な激励を受けながら嫌な事を思い出した。
「……まさか俺に賭けたんですか?」
「当たり前だろっ!後輩を応援して何が悪いっ!」
キャプテン達の学年は何かと賭け事にして楽しむ学年だった。
「お前のおかげで一人勝ち出来そうだぜ?」
上機嫌の副キャプテンに、キャプテンが物申す。
「俺が助言してやったからだろ。俺に感謝しろよ。」
まるでもう一人勝ちが確定してるかのような発言に驚いた。
他の奴らのように、多分、渡辺と王子で票が割れてるのだろう。だから俺は倍率が高いんだろうな。