その瞳に映るのは
彼女の後輩 side 成瀬
部活が終わって着替え終わり、バッグからスマホを取り出すと誠から着信が入っていた。
そのまま自転車置き場に行くがまだ誠が来ていなかった。
『チャリ置き場に集合』
指示通りその場で待機していると突然名前を呼ばれた。
「成瀬先輩っ!」
スマホから顔を上げて見れば、そこには見知らぬ女の子が一人立っていた。
……。
なんとなく察した俺は無言で視線をスマホに戻す。
先輩ってことは1年生か。
一瞬だけだが女の子を見た雰囲気では、どう見ても大人しそうなあまりパッとしない女の子。
……流石に犯人とは考えにくいな…。
どうしたものかと考えていると女の子が行動を起こした。