その瞳に映るのは


まさか小学校から今井とそんな事になっていたなんて…。



「だから紗夏は男子と話さなくなったのよ。イケメンは特にね。
私がその話を知った時にはもう成瀬と紗夏は話さなくなってたから……。
もし知ってたら成瀬が紗夏に声をかけるのを止めさせてたし電話番号も教えなかったけどね。」


「……マジで女って怖ぇな。」

高田が身震いしながら呟いた。


「高田くんから話を聞いてるけど…
紗夏が自分から動かない限り、渡辺って人も成瀬も告白したって紗夏は逃げるかもね。」




逃げる……。



木下は俺に絶望的な言葉を残して高田と帰って行った。


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