その瞳に映るのは



「…成瀬くん?」



紗夏はすぐに俺に気付いて名前を呼んでくれた。



学校では朝の挨拶の時しか呼んでくれない名前もこの時間だと普通に呼んでもらえる。



紗夏が自分から動いてくれる時間。





見つけたーーー





名前を呼ばれた事に胸を詰まらせていたら紗夏が近付いて来てくれた。



「何かあったの?」



心配そうに声をかけてくれる。

それだけで嬉しかった。


< 267 / 370 >

この作品をシェア

pagetop