その瞳に映るのは
「あのさ、今日、紗夏の話しをあちこちで話して気付いたんだけどさ、学校内はいいとして校外で紗夏が狙われるとしたらこの時間だと思う。
だから、店に入れなくてもいいから、これからは俺が紗夏を家に送りたいんだ。」
「え?」
いきなりの提案に紗夏は考えるだろうけど俺は一気に話を畳み掛けた。
「近くにいる方が紗夏を守りやすいからな。というか、俺はもうそのつもりだから断られても俺は勝手に毎日遠巻きに紗夏を見守るから安心して。」
「毎日?だって成瀬くん部活あるのにそんなの…。」
「どうせ帰り道の途中だし。俺が見てないうちに紗夏が被害に合うのが嫌なんだよ。
俺の自己満足なだけだから紗夏は気にしないで。」
そうだよ。
どのみち、今日みたいに紗夏が気になって結局店まで通うならはっきりとさせた方がいいから。
近くに俺がいる。
それが紗夏にとって安心になるかはわからないけど、万が一の為に、俺が近くにいる事を覚えていてほしい。