その瞳に映るのは
誠と話している紗夏の様子が変わった。
あいつ、何を言ったんだ?
急に紗夏の雰囲気が暗くなった。
それが気になった時に左手が動いた。
紗夏に触れようと動かした手を紗夏が勘違いした。
俺が動いたのを察知した紗夏が慌てて誠に言った。
「あの、本当に急にごめんね。もう成瀬くんに替わるね。」
そう言い切るとスマホを俺に差し出した。
突然訪れた気まずい雰囲気に困惑しながらスマホを受け取った。
「…誠?」