その瞳に映るのは


なんにしても、雅人と三島が一緒だとわかって俺の肩の荷が降りた気がした。



だからつい三島に聞いてしまった。

雅人の好きな子がわかったのか?と。



焦った三島がどう言ったらいいのかあたふたする姿が目に見えるようだった。


なのに、「まだ…」と聞こえた。



まだ?告白されてないのか?

それとも………。



『…宮野くんの言う通りだとしても…。』



三島の声のトーンが違ってた。

だからあえて冗談っぽく言った。


「………三島、素直になれよ。
じゃないと今度は俺が雅人にガチで絶交されるから。」



なのに、三島は何も答えなかった。

その違和感に気付いた時には、三島は雅人に電話を渡してた。


< 286 / 370 >

この作品をシェア

pagetop