その瞳に映るのは



「美優。」


『な、何?』


「三島に、俺と美優が付き合いだした事言ったか?」


『え?まだ…。』


「じゃあ言ってくれ。それで、俺から三島が雅人を好きだって聞いたと言ってくれ。」


『え?どういう事?』



「今日、雅人と高田の彼女に会ってきたんだよ。木下って子なんだけど、三島の親友でさ。でも木下は何を言っても三島に好きな人はいないと言われ続けたから相談すら出来なかったんだよ。」


『……でも私も前に聞いたよ。やっぱり好きな人はいないって言われた。』


「でも美優は俺の彼女だろ?」


『……うん。』


否定されなくて良かったっ。


「俺は偶然、三島の好きな奴が雅人だと知ったんだよ。だから相談されたんだ。
でも、俺は男だから上手く相談にのれてないのかもしれない。」


俺はどちらかと言うと、雅人側になって話しを聞いてしまうからな。


< 298 / 370 >

この作品をシェア

pagetop