その瞳に映るのは


『私、そこの神社の縁結びの御守が欲しいんだよね〜。』


美優ちゃんが楽しそうに言うからつい流しそうになったけど…。


「縁結び?美優ちゃん、好きな人いるの?」


思わず聞いてしまった。


『え?あー…。紗夏は聞いてない?宮野から。』


「え?宮野くん?」


『……うん。』


美優ちゃんの声がちょっといつもと違った気がした。


「え?宮野くんが美優ちゃんの好きな人を知ってるの?」


『……じゃなくて…』


なんとも歯切れの悪い言い方の美優ちゃんに女の子らしさを感じた。


「え?…美優ちゃんって宮野くんが好きなの?」


思ったことが声に出てた。


『……一昨日……告白され』
「えーーーーっ!?!?
うそっ!?本当にっ??
美優ちゃんと宮野くんが?もう付き合ってるってこと?」


『…うん。』


「凄いっ!おめでとう美優ちゃん!
宮野くんと美優ちゃんか〜。凄いお似合いだね!良かったね美優ちゃん。」


美優ちゃんと宮野くん。

嬉しい報告にテンションが一気に上がった。


まさか美優ちゃんにそんな報告してもらえると思わなかったから一人で興奮してた。


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