その瞳に映るのは
でも。
「美優ちゃん、私そんな事知らなくて…。
今日、宮野くんに話を聞いてもらって……。」
あんな事になった。
そっか。だから美優ちゃんはあの時、宮野くんを庇ってたんだ。
『紗夏…。』
「でも、本当に私と宮野くんは何も無いよ!だから私を信じられなくても、宮野くんだけは信じてあげて。」
好きな人と付き合えるようになったのに…
宮野くんにも美優ちゃんにも迷惑かけてたなんて……。
「明日、宮野くんにも謝るから。美優ちゃん本当にごめん…。」
『……紗夏、私の方こそごめん。私が紗夏にすぐに言ってたら違ったかもしれないのに。』
「美優ちゃんは悪くないよ。私」
『紗夏。もう一つごめんっ!』
また突然、私の声を遮って美優ちゃんが大きめの声で謝った。