その瞳に映るのは
「次々と…。本当に三島さんは大変だな?」
「本当、一人にさせられねぇよな。」
高田くんと宮野くんが呆れながら王子くんと渡辺くんを見る。
目の前の男子4人を見て気付いた周囲の視線。
私一人が場違いなのは自覚してる。
せめて美優ちゃんがいれば…。
そんな思いで俯きがちになりながらも美優ちゃんの姿を探そうとチラ見したら、すぐに見つけた成瀬くんの姿。
私達に気付いてこっちに向かってくるのがわかるとすぐに俯向いた。
成瀬くんの近くにいた女子がたまたま目に入ったから。
成瀬くんが側を歩いただけで成瀬くんに見惚れていた女子。
場違いにも程がある。
教室以上にこの体育館では自分の居場所が無いように思えた。