その瞳に映るのは


美優ちゃんも一緒に来ようとしたけど副班長という肩書きのせいで来れなかった。


班6人の荷物を班長渡辺くんと副班長美優ちゃんだけに任せられないからと宮野くんが瞬時に判断して、四天王の成瀬くんが一緒に行けと指示されてたのが聞こえた。







「ったく、自分らが一緒にいれば大丈夫なんて思ってるから三島さんの気持ちがいつまで経ってもわかんないのよっ!あのバカはっ!」


怒りながら猪瀬さんが私の右側を歩いていた。


「成瀬もそういう時くらい三島さんを助けなさいよっ!」


猪瀬さんの言葉に思わず目を丸くした。


チラリと左側にいる成瀬くんを見ると同じようにびっくりした顔をしていた。

まさか猪瀬さんが成瀬くんに話しかけるなんて思ってなかったんだろう。


びっくりした私と成瀬くんをそのままにして猪瀬さんは何もなかったように私に話しかけてきた。


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