その瞳に映るのは


俯向いてる私の頭を撫でた成瀬くん。





………。





!!!!!






クラスに人がいるのに、成瀬くんが私の名前を呼んで頭を撫でてくれてるっ!?





急に仕事帰りの二人きりの雰囲気になって困惑した。



「……嫌じゃないけど……。」



言葉に詰まった。



こんな事したら、また中1の時みたいに私と噂される。



成瀬くんに迷惑がかかる。




「…学校で名前呼ばれるのは嫌?」


成瀬くんの問いかけに頭を左右に振る。


「教室で話しかけてもいい?」


今度は縦に頷いた。




「じゃあ何が嫌なの?」

成瀬くんの優しく問いかけてくれる声に不思議と口が開いた。


「……また、中1の時みたいに…成瀬くんに迷惑かけたくない。」


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