その瞳に映るのは


三島の声はいつもより静かな感じだった。

嘘をついて焦るとか感情的になるわけでもなかった。



ただ…悲しそうな声。

それだけだった。



三島の声を聞いてすぐに後悔した。

何も考えないで犯人探しをした結果、三島に嫌な思いをさせた。



……きっと怒ってるだろうな。


俺が何度も話しかけたせいで変な噂を立てられて……。




今まで貰った手作りお菓子とチョコのお礼にと用意していたホワイトデーのお返し。





結局、三島にだけは渡せなかった。




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