その瞳に映るのは


「事実なだけだ。だから俺は松田と友達になる女は信用しなくなったんだよ。
お前ならそういうのわかるだろ?」



……俺なら?

あぁ…だからこんな体育の授業中に、俺が一人でいる時に声をかけてきたのか。


生憎だが、俺は三島と三島が仲良くなった女以外は全員信用しなくなったけどな…。



「わかるわけねぇだろ。お前みたいにいつも周りに女置いとく奴と一緒にするな。」


「勝手に寄ってくるだけだ!」



知るかよ。

迷惑なら自力で排除しろ。



「……で何?お前は松田狙いなのか?三島が邪魔ってか?」


「結局そうなるのかよ…。狙ってるならとっくの昔に付き合ってるだろっ。」



それもそうか。思わず納得した。


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