その瞳に映るのは


「…わかったよ。」



誠が口を挟む程のヤバい状況が目に見えてわかった。



「どうにかするよ。その代わりお前もだからな。」


「は?俺ぇ?」


「当たり前だろ。俺と三島が急に話すようになったら渡辺が絶対何か言うだろ。上手くフォローしろよな。」


「…なんでお前、上から目線なんだよ。お前と三島」
「わーかったよっ!成功報酬はクリームパン5個っ!」


「えー?安くね?お前ら何年こじらせ」
「うるせーよっ!」


成功報酬の妥当ラインがわからなくて誠と騒ぎながら帰ったけれど、なんとなく三島との状況に光りが差した感じがして気分は晴々としていた。


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