その瞳に映るのは




「………。」



自室でスマホを眺めて既に10分経過。




なんとかする。




そう言ったはいいが三島と話す事以外の解決策が浮かばない。



「……。」



話すのは簡単だ。この前みたいにポチッと押せばいいだけだ。でも三島は出てくれるだろうか。この前みたいに通話になれば俺が一方的に謝る。そしたら話してくれるかもだが電話に出んわじゃどうにもならん。

あーそれより今かけても平気か?三島は帰宅部だけど親の店を手伝ってると松田と話していたな。飲食店系みたいだけど何屋だ?あ。店に客として行けば…って三島は仕事中サボれないだろ。迷惑がられて終わりだな。それじゃダメだ。

やっぱ電話か。何時にかければ出てくれるかな?それとももう二度と出てくれないんじゃないか?やっぱりこの前のは知らない番号だから何も話さなかったのか?俺とは気づいてないのか?それじゃ無理くね?話す以前の問題じゃね?でも話さなきゃ意味がない。とにかく電話しなきゃ何も進まない。ダメ元だ。当たって砕けろ!


覚悟決めろ俺。



とにかく、押せっ!!


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