その瞳に映るのは
雅人と三島に何があったかなんて知らないし、二人がそれでいいなら口を挟む必要は無いかと気づいてないフリを決めた。
けど、和哉が三島の隣りに座って、執拗に三島に話しかけてるのを後ろの席で見ていたから、和哉が三島の存在を見つけたから雅人と三島の距離が近くなった。
更に2年で同じクラスになって修学旅行の班まで一緒になるなんて……。
どう見ても無理があるだろ……。
そんな時に、最初の班決めの時、一人蚊帳の外でゲームをしてた雅人が一瞬大人しくなった。
何をそんなに見てるのかと横目で見て焦った。
三島の名前と 「通話中」 の文字。
さっき三島のスマホが鳴ったということは雅人がかけたのか?とすぐ勘づいた。
多分、ガキの雅人が三島を怒らせたってところか……。
さっさと仲直りしろよな。そう思った。