あたしを撫でる、君の手が好き。
「シロの第一優先は、これから一生俺がいい」
「え……」
耳に届いたあっくんの声が、あまりに甘く心地よく響くから、その言葉の意味を頭が理解するまでに時間がかかる。
ねぇ、あっくん。それってつまり────……
あっくんがキーホルダーの輪っかがついたあたしの右手の薬指をギュッと握りしめる。
言葉にして確かめる前に、あっくんがあたしに、今日3回目になるキスをした。
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